太久磨「自画像としての植物1」

33.3×24.2cm
油彩/カンヴァス
(2014年7月5日 東京都杉並区)
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入信して6年経とうとしていた。
このまま出家できそうにないし、お布施でお金はなくなっていくし、将来の不安を感じ始めた。
今後の人生のことを考え道場にも毎日行かなくなった。
そろそろ教団を辞めようかと考えていた頃、住んでいたマンションの屋上で洗濯しているとアロエの植木鉢があることに気づいた。
吉祥寺方面から差す夕日が葉に当たりグリーンがよく映えた。
僕は「この植物の絵を描いてみたい」と思いその場でスマートフォンのカメラに撮った。
部屋に戻り押し入れにしまってあった油絵の道具一式を引っ張りだして絵を描き始めたら楽しかった。
そういえば画材は捨てなかった。
前に芸大生の信徒が「お布施の為に売りましょうか?」と言われ、「そうしよう」と思ったけど重たくて持っていくのが面倒くさかった。
あんまり道場に行かないので師補が珍しく家に来た。
彼に心配されることはめったにないことなので嬉しい。
僕が「絵に集中して描いていると煩悩がなくなるんですよ。」と言うと「それは凄い!」と褒められた。
修行とは関係ないことで僕を褒めるなんて僕は相当危ない信徒(脱会する信徒)だと思われていたんだろうな。
自分が本当に脱会すべきか悩んだ。
考えるために東京拘置所の周りをグルを意識しながら歩いたが心の変化はなかった。
教団を辞めることを電話で師補に伝えた。
意外とあっさり辞めれた。
その日の夜、寝る前にもしかしたら夢にグルが現れてきて何か言われるのかもと思ったがなんの夢も見なかった。
グルさようなら。

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